
多文化が融合し、美食や自然、近代的な都市景観と魅力あふれるマレーシア。旅行を計画する上で、「マレーシア旅行の安い時期はいつだろう?」と考える方は多いのではないでしょうか。せっかくなら、お得な時期に訪れて、賢く旅を楽しみたいものです。
この記事では、航空券が安くなるタイミングや、旅行費用を抑えるためのセールの情報、逆に費用が高騰しやすいハイシーズンや避けるべき時期について詳しく解説します。
さらに、快適な旅行に欠かせない気候の注意点も併せてご紹介しますので、計画で失敗したり後悔したりすることのない、最高のマレーシア旅行を実現するための参考にしてください。
記事のポイント
- マレーシア旅行が最も安くなる具体的な時期
- 航空券やホテル代を節約するためのコツ
- 費用が高騰する時期とその回避方法
- 気候やイベントに関する旅行計画の注意点
目次[表示]
解説!マレーシア旅行の安い時期と航空券情報
- マレーシア行き飛行機の安い時期
- 航空会社のセール時期を狙う方法
- 旅行に最適な暑い時期と涼しい時期
- 雨季でも観光は楽しめる?
- 目的別のおすすめ観光時期
マレーシア行き飛行機の安い時期

マレーシアへの航空券が最も安くなる傾向にあるのは、年末年始の休暇が終わった1月から3月にかけてです。
この期間は、多くの人の旅行シーズンが一段落するため、航空会社も価格を下げて販売することが多くなります。特に、LCC(格安航空会社)を利用すれば、往復5万円前後から探すことも不可能ではありません。
大手航空会社を利用する場合でも、この時期であれば通常期よりもお得に渡航できる可能性が高まります。ただし、1月下旬から2月上旬の春節(旧正月)の時期は、中華圏からの旅行者が増えるため、一時的に価格が高騰するので注意が必要です。
また、航空券の価格を抑えるには、直行便だけでなく乗り継ぎ便を検討するのも一つの手です。時間はかかりますが、費用を大幅に節約できる場合があります。
航空会社のセール時期を狙う方法

航空券の費用をさらに抑えるには、航空会社が実施するセールを狙うのが賢明です。
特に、エアアジアXなどのLCCは、年間を通して定期・不定期にセールやプロモーションを行っています。これらのセールを利用すれば、通常価格の半額以下で航空券が手に入ることもあります。
セール情報を逃さないためには、利用したい航空会社の公式サイトでメールマガジンに登録したり、SNSアカウントをフォローしたりするのがおすすめです。
セールは数ヶ月先の搭乗分が対象となることが多いため、早めに旅行計画を立てている方ほど有利になります。
もちろん、LCCだけでなく、JALやANA、マレーシア航空といったフルサービスキャリアも、早期予約割引「早割」などを提供しています。
出発の3ヶ月から半年前を目安に予約することで、お得な価格で購入できる可能性が高まります。
旅行に最適な暑い時期と涼しい時期

マレーシアは赤道に近く、年間を通じて高温多湿な熱帯雨林気候です。年間の平均気温は27~30度ほどで、一年中、日本の夏のような気候の中で過ごせます。
気候は主に乾季と雨季に分かれます。首都クアラルンプールなどの西海岸では、3月から10月頃が乾季にあたり、晴天が続きカラッとした暑さになります。日差しが強いので、日焼け対策や水分補給は欠かせません。
一方、11月から2月頃は雨季となりますが、日本の梅雨のように一日中雨が降り続くわけではありません。
服装は基本的に日本の夏服で問題ありませんが、ショッピングモールやホテルなど、屋内は冷房が強く効いていることが多いです。そのため、寒さ対策として薄手のカーディガンやパーカーなど、羽織るものを一枚持っていくと快適に過ごせます。
雨季でも観光は楽しめる?

雨季の旅行は避けたいと考えるかもしれませんが、マレーシアの場合は雨季でも十分に観光を楽しむことが可能です。
マレーシアの雨は、短時間で激しく降る「スコール」がほとんどです。1〜2時間ほどで雨が上がり、その後は再び晴れ間が広がるというパターンが一般的です。そのため、スコールの時間帯をうまく避ければ、観光への影響は最小限に抑えられます。
もし観光中にスコールに見舞われたら、近くのショッピングモールで買い物を楽しんだり、おしゃれなカフェで休憩したりと、室内での過ごし方に切り替えるのがおすすめです。
ただし、東海岸やボルネオ島の一部では、モンスーンの影響で雨量が多くなり、海が荒れることもあるため、ビーチリゾートが目的の場合は注意が必要となります。
目的別のおすすめ観光時期

マレーシア旅行のベストシーズンは、訪れるエリアや旅の目的によって異なります。どこで何をしたいかに合わせて、最適な時期を選ぶことが満足度の高い旅につながります。
以下に、目的別のベストシーズンをまとめましたので、計画の参考にしてください。
目的 | 代表的なエリア | ベストシーズン | 特徴 |
ビーチリゾート | ランカウイ島、ペナン島 | 12月~3月頃 | 乾季で晴天が多く、海の透明度が高い時期です。 |
ビーチリゾート | コタキナバル(ボルネオ島) | 1月~5月頃 | 乾季の中でも特に雨が少なく、マリンアクティビティに最適です。 |
街歩き・世界遺産 | クアラルンプール、マラッカ | 3月~10月頃 | 乾季にあたり、天候が安定しているため屋外での観光がしやすいです。 |
ジャングル体験 | ボルネオ島(タマンヌガラ国立公園など) | 3月~9月頃 | 乾季はトレッキングに適していますが、雨季は緑が濃くなり違った魅力があります。 |
このように、ビーチでのんびりしたいのか、都市の散策を楽しみたいのかによって、おすすめの時期は変わります。ご自身の旅行スタイルに合わせて、ベストなタイミングを選んでみてください。
マレーシア旅行で安い時期を狙う際の注意点
- 旅行費用が高騰する避けるべき時期
- 台風やモンスーンの時期と影響
- ラマダン期間中の注意点
- ハイシーズンに安く行く方法
旅行費用が高騰する避けるべき時期

マレーシア旅行の費用を安く抑えたいのであれば、価格が高騰する時期を避けることが大切です。一般的に、日本の大型連休は旅行需要が集中するため、航空券やホテルの価格が大幅に上昇します。
具体的には、年末年始、ゴールデンウィーク、夏休み(特にお盆期間)、そしてシルバーウィークは避けた方が賢明です。
また、日本の連休だけでなく、マレーシア現地の祝祭日にも注意が必要です。特に、毎年1月下旬から2月上旬頃にある「春節(旧正月)」は、中華系の国民にとって最も重要な祝日です。
この期間は国内外から多くの観光客が訪れるため、ホテルや観光地が大変混雑し、旅行費用もピークに達します。
台風やモンスーンの時期と影響

マレーシアは赤道に近いため、フィリピンや日本のように台風が直撃することはほとんどありません。この点は旅行者にとって安心できる材料の一つです。
ただし、台風の代わりに「モンスーン(季節風)」の影響を考慮する必要があります。
モンスーンはマレーシアに雨季をもたらす要因です。特に東海岸地域(コタキナバルやレダン島など)では、11月から3月頃にかけて北東モンスーンの影響で雨量が増え、海が荒れることがあります。
この時期は、一部のリゾートホテルが休業したり、マリンアクティビティが制限されたりする場合があるため、ビーチリゾートを目的とする場合は注意が求められます。
一方で、首都クアラルンプールがある西海岸は、このモンスーンの影響が比較的小さいため、年間を通じて観光しやすいと言えます。
ラマダン期間中の注意点

マレーシアはイスラム教を国教とする多民族国家です。そのため、イスラム教徒が日の出から日没まで断食を行う「ラマダン」の期間中は、旅行者にいくつかの注意点があります。
ラマダンの時期は毎年変動しますが、おおむね3月から4月頃にあたることが多いです。この期間中、マレー系が経営するローカルな食堂や屋台は、日中の営業を休んでいる場合があります。
もちろん、中華系やインド系のレストラン、ショッピングモール内のフードコートなどは通常通り営業していることがほとんどなので、食事に困ることはありません。
ただし、断食をしている人々の前で飲食をすることは、配慮として避けた方が良いでしょう。
日没後は、断食を終えた人々でレストランが大変混雑します。一方で、この時期にしか見られない夜の屋台「ラマダン・バザール」は、マレーシアの食文化に触れる絶好の機会となり、旅行の楽しみの一つにもなり得ます。
ハイシーズンに安く行く方法

仕事や学校の都合で、どうしても年末年始や夏休みなどのハイシーズンにしか旅行できないという方もいるでしょう。費用が高騰する時期ではありますが、いくつかの工夫で出費を抑えることは可能です。
最も効果的なのは、早期予約です。航空券やホテルは、出発日の3ヶ月から半年前など、できるだけ早い段階で予約することで、価格の上昇をある程度抑えることができます。
次に、航空券とホテルを別々に手配するのではなく、セットで予約できる「ダイナミックパッケージ」や旅行会社のフリープランを利用する方法があります。個別に予約するよりも割安になる場合が多く、予約の手間も省けます。
さらに、価格比較サイトを駆使して、複数の航空会社や予約サイトの料金を比較検討することも大切です。直行便にこだわらず、乗り継ぎ便も視野に入れると、より安い選択肢が見つかる可能性があります。
まとめ:マレーシア旅行の安い時期を賢く選ぶ
この記事のポイントをまとめます。
✓ マレーシア旅行の安い時期は年末年始明けの1月~3月
✓ 10月~11月初旬も比較的リーズナブルな傾向
✓ 年末年始、GW、夏休み、SWは旅行費用が高騰
✓ 現地の祝日である春節(旧正月)期間も価格が上がる
✓ 航空券はLCCのセールや早期予約で費用を抑える
✓ 直行便より乗り継ぎ便の方が安い場合がある
✓ 物価は日本より安く、コスパの良い旅が楽しめる
✓ ホテルも5つ星に手頃な価格で宿泊可能
✓ 雨季は短時間のスコールが中心で観光に大きな支障はない
✓ ただし東海岸はモンスーンの影響で雨量が多くなる
✓ 台風の直撃はほとんどないがモンスーンには注意が必要
✓ ラマダン期間は日中の飲食店営業に一部変更がある
✓ ハイシーズンでもセット予約や比較サイトの活用で節約可能
✓ 旅の目的(ビーチ、街歩き等)でベストシーズンを選ぶ
✓ 出発時期と予約のタイミングを工夫して賢く旅を計画する