
こんにちは、東南アジア情報館のKzSeaです。
東南アジアを旅行するとき、意外と頭を悩ませるのが現地での移動手段です。慣れない土地でタクシーを探したり、言葉が通じない運転手と料金交渉をしたりするのは、なかなか大変ですよね。
そんなときに便利なのが、Grab(グラブ)をはじめとする配車アプリです。
私が2024年にクアラルンプールを訪れた際、初めてGrabを利用しました。行き先をアプリで指定して料金も事前に確認できるため、想像以上に快適だったことを覚えています。
その後、フィリピンのマニラやタイのチェンマイでも利用しました。ただし、車がなかなか捕まらず、結局歩いて移動したこともあります。
東南アジアの配車アプリは便利ですが、どの国でも、いつでも利用できるわけではありません。国ごとの対応状況を知り、出発前にアカウント登録と支払い方法の設定を済ませておくことが大切です。
この記事では、東南アジアの主要な配車アプリを比較しながら、Grabの登録方法、実際の乗車手順、支払い方法、トラブルへの対処法まで詳しく紹介します。
記事のポイント
- 東南アジア11か国で利用できる主要配車アプリ
- Grabの登録から配車・乗車までの手順
- 料金の仕組みと現金・カード決済の注意点
- 空港での利用方法と安全に乗車するための対策
東南アジアの配車アプリを比較
東南アジアの都市部では、スマートフォンで車を呼ぶ配車サービスが広く利用されています。
代表的なのはGrabですが、インドネシアのGojek、タイのBolt、ラオスのLOCAなど、国によって選択肢が異なります。旅行先に合わせて使い分けると便利ですよ。
Grabは東南アジア8か国に対応
Grabは、東南アジアを旅行する日本人にとって、最初に準備しておきたい配車アプリです。
2026年10月時点で、Grabは次の8か国に展開しています。
- タイ
- ベトナム
- マレーシア
- シンガポール
- インドネシア
- フィリピン
- カンボジア
- ミャンマー
Grabの大きな利点は、対応する複数の国で同じアプリを利用できることです。タイからマレーシアへ移動する場合でも、基本的にアプリを入れ直す必要はありません。
また、配車を申し込む前に料金を確認でき、ドライバーの情報や車両の位置も画面に表示されます。
ただし、8か国に展開していることと、国内のすべての地域で配車できることは別です。都市部では利用できても、地方や離島では対応車両が少ない場合があります。
最新の対象地域は、Grab公式サイト「Where We Are」で確認できます。
Grab以外の主要アプリとの違い
Grab以外にも、東南アジアにはさまざまな配車アプリがあります。
| アプリ | 主な利用国・地域 | 特徴 |
|---|---|---|
| Grab | 東南アジア8か国 | 複数国で利用でき、車種や支払い方法を選べる |
| Gojek | インドネシア、シンガポール | インドネシアではバイク配車にも対応 |
| Bolt | タイなど | Grabとの料金比較に利用できる |
| inDrive | タイなどの対応地域 | 料金の提案や比較ができるサービスを展開 |
| Green SM | ベトナムなど | 電気自動車による配車サービス |
| PassApp | カンボジア | トゥクトゥクや自動車を手配できる |
| LOCA | ラオス | ラオス国内のタクシー配車サービス |
| Dart | ブルネイ | 現地の自動車配車サービス |
※対応国、都市、車種、決済方法は変更されることがあります。表は2026年10月時点の主な選択肢であり、各地域での配車を保証するものではありません。
例えば、インドネシアではGrabとGojekを比較すると、料金だけでなく車が到着するまでの時間も選択材料になります。
ベトナムではGrabに加えて、Green SMやBeなども候補です。なお、Gojekは2024年9月にベトナムでの事業を終了しているため、古い旅行記事を参考にするときは注意してください。
タイではBoltやinDriveも知られていますが、配車サービスの認可や運転手の登録制度が変更されることがあります。利用前に最新の対応状況を確かめましょう。
東南アジア11か国の対応状況
東南アジアは全部で11か国ありますが、Grabが利用できない国もあります。
旅行前の確認に役立つよう、国ごとの主な配車アプリと代替手段をまとめました。
| 国 | 主な配車アプリ | その他の交通手段 |
|---|---|---|
| タイ | Grab、Bolt、inDriveなど | BTS、MRT、タクシー、バス |
| ベトナム | Grab、Green SM、Beなど | タクシー、バス、都市鉄道 |
| マレーシア | Grabなど | 鉄道、バス、タクシー |
| シンガポール | Grab、Gojekなど | MRT、路線バス、タクシー |
| インドネシア | Grab、Gojekなど | 鉄道、バス、タクシー |
| フィリピン | Grabなど | タクシー、鉄道、ジープニー |
| カンボジア | Grab、PassAppなど | トゥクトゥク、タクシー |
| ラオス | LOCAなど | トゥクトゥク、タクシー |
| ミャンマー | Grab(対応地域) | タクシーなど |
| ブルネイ | Dartなど | タクシー、路線バス |
| 東ティモール | 現地サービスを個別確認 | タクシー、ミクロレット |
ミャンマーについては、Grabの展開国に含まれていても、現在の治安や交通事情から通常の観光地と同じように考えるべきではありません。渡航そのものの可否を含め、外務省の海外安全情報を優先してください。
ラオスでは、Grabの代わりにLOCAなどが利用されています。私が2019年にルアンパバーンを訪れたときは、空港から市内への移動に定額の空港タクシーを使い、市内ではトゥクトゥクを利用しました。
配車アプリが普及していない地域でも、ホテルの送迎や従来のタクシーを利用すれば移動できる場合があります。
東南アジアでUberは使える?
東南アジアの配車サービスを調べていると、Uber(ウーバー)という名前を見かけるかもしれません。
しかし、Uberは2018年に東南アジアの配車事業をGrabへ譲渡しました。そのため、現在の旅行で以前のようにUberを利用することはできません。
日本や欧米でUberを使ったことがある方でも、東南アジアではGrabなどを別途準備する必要があります。
UberとGrabは操作方法が似ていますが、アカウントは別です。Uberに登録しているクレジットカードが、そのままGrabで使えるわけでもありません。
初めての旅行なら、まずGrabを登録し、必要に応じて目的地に対応する別のアプリを追加する方法がおすすめです。
Grabの登録方法と出発前の準備
Grabは現地に到着してからでも登録できる場合がありますが、日本にいるうちに準備しておくほうが安心です。
特に、電話番号の認証やクレジットカードの登録で手間取ると、空港に到着してすぐに使えない可能性があります。
Grabアプリのダウンロードと登録
最初に、スマートフォンのApp StoreまたはGoogle Playで公式のGrabアプリを検索してインストールします。
基本的な登録手順は次の通りです。
- Grabの公式アプリをインストールする
- アプリを開き、電話番号を入力する
- SMSなどで届く認証コードを入力する
- 必要なプロフィール情報を登録する
- 位置情報などのアクセス設定を確認する
- 支払い方法を追加する
日本の携帯電話番号を使用する場合は、日本の国番号である「+81」を選択します。番号の入力形式は画面の案内に従ってください。
登録時にはSMS認証などが必要になる場合があります。海外では日本の電話番号宛てのSMSを受信できない設定になっていることもあるため、出発前に登録するほうが簡単でしょう。
また、配車アプリは現在地の取得に位置情報を利用します。スマートフォン側で位置情報を許可しておかないと、乗車場所を正しく指定できない場合があります。
アプリの画面や登録項目は、端末やアプリの更新状況によって異なります。
クレジットカードを登録する
Grabでは、対応する地域やサービスでクレジットカードやデビットカードを利用できます。
現金の受け渡しが不要になるため、私はカード決済を利用できるようにしておくことをおすすめします。
カード登録は、アプリ内の支払い設定から行います。
- Grabアプリの支払い・金融関連メニューを開く
- 支払い方法の管理画面へ進む
- カードの追加を選択する
- カード番号、有効期限などを入力する
- 必要に応じて本人認証を完了する
登録するカードは、海外でのオンライン決済に対応しているものを選びましょう。
注意したいのは、日本発行のカードが必ずすべての国・サービスで利用できるとは限らないことです。カード会社による認証や、利用国側の決済条件によって登録できない場合があります。
また、国によっては外国発行カードに追加の決済手数料がかかることもあります。登録できたからといって、手数料が一切発生しないわけではありません。
カードの追加方法や外国発行カードの手数料については、Grab公式ヘルプ「Add or remove payment methods」でも確認できます。
カード登録で確認したいこと
- 海外での利用が有効になっているか
- 本人認証に必要なSMSなどを受信できるか
- 外国発行カードの追加手数料があるか
- カードが使えない場合の現金を用意しているか
なお、GrabPayの電子ウォレットは、外国人旅行者がすべての国で簡単に開設できるとは限りません。短期旅行なら、利用可能なカードと現金を中心に考えると準備しやすいですよ。
eSIMなどの通信環境を準備する
Grabを利用するには、基本的にインターネット接続が必要です。
配車の申し込みだけでなく、ドライバーの現在地を確認したり、待ち合わせ場所についてメッセージを送ったりするときにも通信を利用します。
現地で利用する主な通信手段には、次のようなものがあります。
- 海外旅行向けeSIM
- 現地のプリペイドSIMカード
- 日本の携帯会社の海外ローミング
- レンタルWi-Fiルーター
私なら、対応するスマートフォンを持っている場合は、東南アジアで利用できる旅行用eSIMを候補にします。
物理的なSIMカードを入れ替える必要がなく、出発前に設定を進められるためです。
ただし、eSIMには対応端末が必要です。また、eSIMの種類によってはデータ通信専用で、音声通話やSMSに対応していません。
日本の電話番号を維持したまま利用したい場合は、主回線の設定も確認しておきましょう。データ通信をeSIMへ切り替えても、日本の回線で意図しない海外ローミング料金が発生しないよう注意が必要です。
空港到着後にGrabを使いたいなら、少なくとも空港を出る前に地図が表示できる状態にしておくと安心ですよ。
Grabの使い方と乗車までの流れ
登録と決済設定が終われば、Grabの基本操作はそれほど難しくありません。
ここでは、初めて利用する方でも迷わないように、行き先の設定から降車までの流れを順番に説明します。
乗車場所と目的地を指定する
Grabアプリを開き、車を呼ぶための配車メニューを選択します。
画面には現在地付近の地図が表示されますが、最初に確認したいのは乗車場所です。
スマートフォンの位置情報は便利なものの、必ずしも実際に車へ乗れる場所を示すとは限りません。
大きなショッピングセンターやホテルでは、指定された乗車場所からしか配車できないことがあります。
続いて、目的地を入力します。
ホテル名や観光施設名を英語で入力する方法が簡単です。同じ名前の施設が複数表示される場合は、住所や地図上の位置も確かめてください。
また、Googleマップなどで目的地の場所を事前に確認しておくと、入力ミスを減らせます。
配車を確定する前に、乗車場所と目的地の両方を確認することが大切です。
車種と料金を確認して予約する
乗車場所と目的地を指定すると、利用可能な車種や料金が表示されます。
表示されるサービスは国によって異なりますが、一般的には普通乗用車、タクシー、大人数向け車両などから選択します。
インドネシアやベトナムなどでは、バイクによる配車サービスが選べる地域もあります。
バイクは車より安く、渋滞した道路でも移動しやすい場合があります。一方で、交通事故の危険や雨天時の不便さには注意が必要です。
シニア世代の旅行や大きな荷物を持っている場合は、無理にバイクを選ばず、自動車を利用するほうが快適でしょう。
車種を選ぶときは、料金だけでなく、到着予定時間、乗車人数、荷物の量なども考慮してください。
最後に支払い方法を確認し、配車を確定します。
ドライバーと車両番号を確認する
予約が成立すると、アプリにドライバーの情報が表示されます。
主に確認できる情報は次の通りです。
- ドライバーの名前や顔写真
- 車のナンバープレート
- 車種や車体の色
- 車の現在地
- 到着予定時間
迎えの車が近づいてきたら、乗車する前にナンバープレートとドライバーの情報をアプリの表示と照合してください。
似た車が停まっていることもあります。車体の色だけを見て乗り込まないようにしましょう。
特に空港では、アプリで予約していない車の運転手から声をかけられる場合があります。
正規の配車と無関係な車に乗ると、事前に確認した料金やアプリの安全機能が適用されません。
乗車前の重要な確認事項
アプリに表示された車両番号、車種、運転手の情報が実際の車と一致しない場合は、乗車を控えましょう。予約外の現金払いを求められた場合も、その場で応じず、アプリのサポートで確認してください。
乗車中と降車時の確認方法
乗車したら、シートベルトを着用し、目的地が正しく設定されているか確認します。
アプリには走行ルートや到着予定時刻が表示されるため、必要に応じて現在地を確認できます。
交通渋滞や道路の一方通行によって、想定とは違う道を走る場合もあります。ルートが異なるだけで不正と判断する必要はありませんが、大きく目的地から離れるようなら確認したほうがよいでしょう。
到着後は、車内に忘れ物がないか確認して降車します。
カード払いの場合は、アプリ上で決済が処理される仕組みです。現金払いの場合は、表示された金額と追加料金の有無を確かめて支払います。
降車後にはドライバーの評価や利用履歴を確認できる場合があります。料金に疑問があれば、利用履歴から問い合わせましょう。
Grabの料金と支払い方法
Grabを使う大きなメリットは、車を呼ぶ前に料金を確認できることです。
ただし、表示された料金があらゆる状況で最終金額になるとは限りません。料金が変わる条件も理解しておきましょう。
料金は距離と混雑状況で変わる
Grabの料金は、一般的に移動距離、所要時間、交通状況、車両の需要などによって変動します。
同じホテルから同じ観光地へ向かう場合でも、朝と夕方で料金が異なることがあります。
特に通勤時間帯や雨が降り始めた直後、週末の夜などは、利用者が増えて料金が高くなる場合があるでしょう。
料金が予想より高いと感じたら、時間を少しずらす、車種を変える、別の配車アプリを確認するなどの方法があります。
また、アプリの表示料金に含まれない可能性がある費用として、有料道路料金、駐車場料金、待機料金、目的地変更による追加料金などがあります。
こうした費用の扱いは国やサービスによって異なるため、予約画面や利用条件を確認してください。
料金はあくまで利用時の表示が基準です。旅行前に見つけた古い料金表だけを頼りにしないほうがよいでしょう。
現金払いとカード払いを比較
Grabの支払い方法は、利用する国やサービスによって異なります。
| 支払い方法 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 現金 | カード登録が不要な場合があり、利用金額を把握しやすい | 現地通貨と釣り銭の準備が必要 |
| クレジットカード | 現金の受け渡しが不要 | 海外利用手数料やカード認証に注意 |
| デビットカード | 口座残高の範囲で支払える | 一時的な利用枠の確保などが発生する場合がある |
| 現地電子ウォレット | 対応地域では支払いが簡単 | 旅行者が利用できない機能もある |
カード払いの便利さは、細かな現地通貨を用意する必要が少ないことです。特に到着直後の移動では助かります。
ただし、カード会社の海外事務手数料や、配車アプリ側の外国発行カード手数料が発生する場合があります。
私は、海外利用手数料や旅行保険の条件を確認したクレジットカードを準備し、予備のカードと少額の現金も持っておく方法がよいと思います。
カードが利用できない場合でも、現金払いに対応する車両があれば移動を続けられるためです。
チップは必要?追加料金の注意点
東南アジアでは国によってチップの習慣が異なりますが、Grabでは基本的にアプリで確認した料金を支払います。
必ずチップを渡さなければならないというものではありません。
荷物の積み下ろしを手伝ってもらった場合など、感謝の気持ちとしてチップを渡すことはあります。ただし、義務と考える必要はないでしょう。
アプリ内でチップを追加できる地域もあります。利用可能な機能や支払い条件は、そのときの画面を確認してください。
気を付けたいのは、運転手からアプリの外で追加料金を請求された場合です。
有料道路や駐車場などの正当な追加費用なのか、それとも予約料金と関係のない請求なのかを確認する必要があります。
納得できない場合は、アプリ上の領収書や利用履歴を保存し、Grabのサポートへ問い合わせましょう。
空港でGrabを利用するときの注意点
初めて訪れる国では、空港からホテルまでの移動が最初の難関になることがあります。
Grabは便利ですが、空港では一般の道路と異なる乗車ルールが設けられている場合もあるため、少し慎重に利用したいところです。
空港の専用乗車場所を確認する
大きな空港では、Grabの乗車場所が一般タクシー乗り場と分かれている場合があります。
指定された駐車場や建物の特定の階へ移動する必要があることも珍しくありません。
配車を申し込む前に、空港の案内表示とアプリが指定する乗車場所を確認しましょう。
また、飛行機の到着時刻に合わせてすぐ配車するのはおすすめしません。
入国審査、預け荷物の受け取り、両替、通信設定などに想定以上の時間がかかる場合があるためです。
私なら、入国手続きを終えて荷物を受け取り、乗車場所へ移動できることを確かめてから車を呼びます。
ドライバーが到着してもこちらが乗車場所にいなければ、待機料金やキャンセル料が発生する可能性があります。
深夜到着は予約送迎も選択肢
2014年に初めてホーチミンを旅行したときは、タンソンニャット国際空港へ深夜に到着しました。
当時、タクシーの料金トラブルについて調べていたこともあり、ホテルまでの送迎を事前に予約しておきました。
通常のタクシーより費用はかかりましたが、初めての土地で深夜に移動する不安を減らせたのはよかったと思います。

現在はGrabなどの配車アプリが普及していますが、深夜到着時には車が捕まりにくかったり、乗車場所が分かりにくかったりする場合があります。
特に初めての海外旅行や、夜間の移動に不安がある方は、事前予約できる空港送迎サービスも比較してみてください。
予約送迎には料金が高くなりやすいというデメリットがありますが、迎えの場所や連絡先を事前に確認できる利点があります。
配車アプリと空港送迎のどちらが向いているかは、到着時間、荷物の量、同行者の人数などによって判断するとよいでしょう。
現地オプショナルツアー予約&観光旅行【VELTRA-ベルトラ】
マニラ空港でGrabを使った経験
2025年3月にマニラを一人旅したときは、ニノイ・アキノ国際空港からGrabを利用しました。
無事に車を呼ぶことはできましたが、配車された車が一度反対方向へ離れていき、思ったより待たされました。
道を間違えたのか、道路事情によるものなのかは分かりません。それでも、車がどこを走っているのかアプリで確認できたことは便利でした。
マニラではその後も、ショッピングモールや観光地への移動にGrabを利用しています。
ただし、帰国日に空港へ向かう際、乗車した車でシートベルトが見当たらないということがありました。
アプリで手配された車だからといって、すべての車両が日本と同じ設備や状態とは限りません。
シートベルトが使用できないなど、安全上問題がある場合は乗車を控え、別の車両を手配することも考えましょう。
配車アプリを安全に使うための注意点
配車アプリには、料金や運転手を事前に確認できるメリットがあります。
一方で、乗車場所の間違い、車両の取り違え、スマートフォンの通信トラブルなどには注意が必要です。
予約していない車には乗らない
観光客の多い空港や繁華街では、タクシーの運転手から直接声をかけられることがあります。
その場で移動手段を探しているなら正規のタクシーを利用する選択肢もありますが、Grabで予約した場合は話が別です。
必ずアプリに表示された車両へ乗車してください。
車両番号が異なる、予約したドライバーと違う人物が運転しているなど、不審な点がある場合は乗車しないほうが安全です。
また、予約を取り消して現金で直接支払うよう持ちかけられても、安易に応じるべきではありません。
アプリ外の取引では、利用履歴や安全確認機能を十分に活用できなくなる可能性があります。
家族と乗車情報を共有する
Grabには、利用地域やアプリのバージョンに応じて、乗車情報の共有や緊急時の支援機能が用意されています。
一人旅の場合は、家族など信頼できる相手へ乗車情報を共有しておくと安心です。
特に深夜や知らない地域を移動するときは、次のような対策を心がけましょう。
- 車両番号とドライバーを乗車前に確認する
- 乗車中の現在地と目的地を確認する
- 必要に応じて家族へ乗車情報を共有する
- スマートフォンの充電残量を確保する
- 緊急連絡先と宿泊先の情報を控えておく
アプリには便利な安全機能がありますが、それだけで事故や犯罪を完全に防げるわけではありません。
体調が悪いときや長距離移動で不安がある場合は、ホテルに交通手段を手配してもらう方法も検討してください。
料金トラブルや忘れ物への対処
Grabを利用したあとに料金がおかしいと感じた場合は、まずアプリの利用履歴を確認します。
予約時の料金と最終料金が異なっている場合、追加の立ち寄り地点、有料道路、待機料金などが原因になっている可能性があります。
理由が分からない場合は、領収書や料金の明細を保存して、アプリ内のヘルプから問い合わせましょう。
忘れ物をした場合も、利用履歴から該当する乗車記録を探し、案内される手順で連絡します。
ただし、運転手と必ず連絡が取れるとは限らず、忘れ物が確実に戻る保証もありません。
スマートフォン、財布、パスポートなどの貴重品は、降車前に必ず確認してください。
◆ KzSeaのワンポイントアドバイス
私が海外で車を利用するときに気を付けているのは、降車前の荷物確認です。特にスマートフォンを忘れてしまうと、配車アプリで連絡を取ること自体が難しくなります。座席と足元を確認してから降りる習慣を付けるとよいですよ。
Grabが捕まらない場合の対処法
Grabは便利なサービスですが、利用する場所や時間帯によっては車を確保できないことがあります。
この点は、実際に利用してみて強く感じました。予定通りに移動できない場合に備え、別の交通手段も知っておきましょう。
チェンマイで車が捕まらなかった経験
2025年11月にチェンマイを一人旅した際、旧市街からセントラルチェンマイというショッピングセンターへGrabで移動しました。
行きは問題なく配車でき、快適に到着しました。
ところが、買い物を終えて別のショッピングセンターへ向かおうとしたとき、Grabの車がなかなか捕まりませんでした。
移動距離は3km程度だったため、結局歩いてホテルへ戻ることにしました。
別の日にも、夜の外出先からGrabを呼ぼうとしたものの車が捕まらず、歩いて帰った経験があります。

車が捕まらなかった理由は分かりませんが、近くに利用可能なドライバーがいなかった可能性があります。
特に夜間や郊外へ出かけるときは、帰りの移動手段まで考えておくことが重要です。
また、暑い東南アジアでは、短い距離でも歩くと予想以上に疲れることがあります。日中の徒歩移動は無理をしないでください。
公共交通機関と組み合わせる
Grabが捕まらない場合は、鉄道やバスなどの公共交通機関を利用する方法があります。
例えば、バンコクではBTSやMRT、クアラルンプールでは鉄道やモノレールなどが便利です。
道路が渋滞している時間帯には、配車アプリより鉄道のほうが早く到着できる場合もあります。

私もクアラルンプールでは、空港から市内へKLIAエクスプレスで移動し、観光ではGrabを利用しました。
こうした使い分けによって、交通費だけでなく移動時間を抑えられることがあります。
また、シンガポールではMRTや路線バスが発達しており、配車アプリだけに頼る必要はありません。
旅行先の鉄道路線図やホテル周辺の駅を確認しておくと、現地での移動が楽になりますよ。
ホテル送迎やタクシーを利用する
配車アプリも公共交通機関も利用しにくい場合は、ホテルへ移動手段の手配を依頼する方法があります。
ホテルの送迎は一般的なタクシーより料金が高くなる場合がありますが、乗車場所や目的地を説明する手間を減らせます。
例えば、カンボジアのシェムリアップでは、トゥクトゥクを利用する方法もあります。
私が2018年にアンコール遺跡群を観光したときは、ホテルでトゥクトゥクを手配し、複数の遺跡を巡りました。
こうした観光では、移動するたびに車を呼ぶよりも、一定時間の貸切を利用するほうが便利な場合があります。
ただし、貸切料金、待機時間、入場料、チップなどの条件は事前に確認しておきましょう。
配車アプリは都市内の移動に便利ですが、郊外観光や長距離移動では、別の手段が適していることもあります。
実体験から分かったGrabのメリット
私が実際に東南アジアでGrabを利用して感じたのは、料金交渉の必要がないことと、目的地を伝えやすいことです。
特に、言葉の違う国を旅行する日本人には大きなメリットだと思います。
クアラルンプールで初めて利用
私が初めてGrabを利用したのは、2024年4月のクアラルンプール旅行でした。
ホテルからバトゥ洞窟へ向かうために車を呼んだところ、近くの乗車場所がアプリに表示され、そこで待っているとすぐに車が到着しました。
目的地までの所要時間は20〜30分程度で、料金は当時の日本円で1,000円少々だったと記憶しています。
料金交渉も必要なく、快適に移動できました。
その後もイスラム美術館へ向かう際にGrabを利用しましたが、2回目ということもあり、操作はさらに簡単に感じられました。
もっとも、帰りに別の場所で車を呼ぼうとしたところ、なかなか捕まらなかったこともあります。
それでも、見知らぬ土地で行き先と料金を事前に確認できる利便性は大きいと感じました。
◆ KzSeaのワンポイントアドバイス
Grabを初めて使うなら、最初はホテルやショッピングセンターなど、乗車場所が分かりやすいところで利用するとよいと思います。いきなり複雑な空港の乗車場所で使うよりも、操作に慣れやすいですよ。
マニラでは観光移動に活躍
2025年3月のマニラ旅行でも、Grabを何度も利用しました。
サンチャゴ要塞やSMモール・オブ・アジア、168ショッピングモールなどへ移動するときに便利でした。
マニラは交通渋滞が激しい都市として知られていますが、Grabなら目的地をアプリで指定でき、運転手との細かな交渉を減らせます。
一方で、道路の混雑によって到着まで時間がかかることがあります。
観光施設をたくさん回る予定がある場合は、移動に十分な時間を見込んでおくことをおすすめします。
また、マニラにはジープニーやトライシクルなど、現地ならではの交通手段もあります。

料金や乗車方法が分からない場合は無理に利用する必要はありませんが、地域ごとの交通手段を知ることも東南アジア旅行の楽しみの一つです。
配車アプリと現地の交通機関を上手に使い分けると、観光の自由度が高まります。
配車アプリのよくある質問
最後に、東南アジアの配車アプリを利用する際によくある疑問をまとめました。
Grabに関するよくある質問(FAQ)
Q1. Grabは日本にいるうちに登録できますか?
A. Grabは日本にいるうちにアプリをインストールし、電話番号を使った登録を進めることができます。ただし、登録時の認証やカード設定など、一部の操作は利用環境や国によって異なります。渡航前に登録を試し、利用予定国での決済方法も確認しておくと安心です。
Q2. Grabは日本のクレジットカードで支払えますか?
A. 日本発行のクレジットカードを登録して利用できる場合があります。ただし、対応ブランド、本人認証、利用国の決済条件などによって使えないこともあります。また、外国発行カードに追加手数料がかかる地域もあるため、予約時に確認してください。
Q3. Grabは現金でも利用できますか?
A. 現金払いに対応している国やサービスでは利用できます。ただし、すべての車両で現金払いを選べるとは限りません。配車予約画面で選択できる支払い方法を確認しましょう。現金払いの場合は、現地通貨を準備しておく必要があります。
Q4. Grabは空港からホテルまで利用できますか?
A. Grabに対応している空港では、ホテルまでの移動に利用できる場合があります。ただし、専用の乗車場所が指定されていたり、空港で利用できる車両が限られていたりすることがあります。到着後にアプリと空港の案内を確認し、必要に応じて空港タクシーや予約送迎も検討してください。
Q5. GrabとUberはどちらがおすすめですか?
A. 東南アジアでは、Uberが2018年に地域の配車事業をGrabへ譲渡しているため、現在はGrabなどの現地サービスを利用します。まずGrabを準備し、タイならBolt、インドネシアならGojekなど、渡航先で利用できる別のアプリも確認しておくと便利です。
まとめ|Grabと代替交通を準備しよう
東南アジアを旅行するなら、Grabはぜひ準備しておきたいアプリの一つです。
行き先を事前に設定でき、料金や車両情報を確認できるため、言葉が通じにくい海外でも比較的簡単に移動できます。
ただし、Grabが利用できるのは東南アジアの8か国で、すべての地域で必ず配車できるわけではありません。
今回紹介した内容を踏まえると、旅行前に次の準備をしておくと安心です。
出発前に確認しておきたいこと
- Grabなど必要な配車アプリを登録する
- カード決済と現金払いの条件を確認する
- eSIMなど現地での通信手段を確保する
- ホテルと空港の乗車場所を確認する
- 車両番号とドライバーを乗車前に照合する
- 配車できない場合の交通手段も考えておく
私自身、クアラルンプールやマニラではGrabの便利さを実感しました。一方で、チェンマイでは車が捕まらず歩いて移動したこともありました。
配車アプリだけに頼るのではなく、鉄道、バス、タクシー、ホテル送迎などを組み合わせることが、東南アジアを快適に旅行するコツだと思います。
なお、配車アプリの対応地域、料金、支払い条件、安全機能などは変更される場合があります。正確な情報は利用するサービスの公式サイトで確認し、不明な点は運営会社や宿泊施設に相談してください。
東南アジアの移動手段を事前に準備して、現地での時間を存分に楽しんでくださいね。
一人での移動や現地の安全対策については、東南アジア一人旅のおすすめ国と注意点も参考になります。
また、現地の移動を自分で手配するか、送迎付きの旅行を利用するか迷う方は、東南アジアツアーと個人手配の比較もご覧ください。