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基本情報

ベトナムの結婚式 服装で困らないために

ベトナムの結婚式 服装で困らないために

ベトナムの結婚式に招待されたけれど、どんな服装で行けばいいのかわからない、と戸惑っていませんか。日本のマナーとは異なる点が多く、失敗して後悔しないか不安に感じる方も少なくないでしょう。

ベトナムの結婚式では服装のルールが日本と大きく異なり、また、ご祝儀の金額や独自の風習、プレゼントの有無、そして知らずにやってしまいがちなタブーなど、事前に知っておきたい情報がたくさんあります。

この記事では、ベトナムの結婚式に参列する際の服装を中心に、参加前に押さえておきたいマナーを網羅的に解説します。

記事のポイント

  • 男女別の適切な服装のポイント
  • 伝統衣装アオザイを着る際の注意点
  • ご祝儀の相場や渡し方のマナー
  • 知っておくべきベトナム特有の結婚式の風習

ベトナムの結婚式 服装の基本マナー

  • 女性ゲストの服装
  • 伝統衣装アоザイ着用時の注意点
  • 男性ゲストの服装
  • 新郎新婦に近い親族の服装
  • 服装で知っておきたいタブーは?
  • 日本人ゲストが気を付けたい服装

女性ゲストの服装

女性ゲストの服装

ベトナムの結婚式における女性ゲストの服装は、日本よりも自由度が高いのが特徴です。しかし、お祝いの場にふさわしい配慮は求められます。

最も無難で推奨されるのは、綺麗めのパーティードレスや、フォーマル感のあるワンピースです。都市部のホテルなどで行われる結婚式では、日本の結婚式の二次会に参加するような服装をイメージすると良いでしょう。

色に関する厳格なルールは少ないですが、花嫁の色である赤と重ならないように配慮するのが賢明です。

足元は、パンプスやヒールのあるサンダルが一般的で、日本のようにつま先が見える靴がマナー違反と見なされることはほとんどありません。

ただ、あまりにラフすぎる服装や、過度に肌を露出するデザインは避けるのがお祝いの席での礼儀と考えられます。

伝統衣装アオザイ着用時の注意点

伝統衣装アオザイ着用時の注意点

外国人ゲストがベトナムの伝統衣装であるアオザイを着用して参列することは、多くの場合、新郎新婦やその家族に大変喜ばれます。ベトナム文化への敬意を示すことになり、会場の雰囲気を一層華やかにするためです。

アオザイを着用する際には、いくつか注意したい点があります。最も大切なのは、花嫁が着ることの多い「赤色」のアオザイを避けることです。赤は主役の色とされています。

また、親族で色を統一している場合もあるため、もし事前に確認できるのであれば、尋ねてみるとより安心できます。

デザインについても、あまりに派手な刺繍や装飾が施されたものよりは、上品で控えめなデザインを選ぶのが無難です。アオザイは現地で手頃な価格でレンタルしたり、購入したりすることが可能です。

男性ゲストの服装

男性ゲストの服装

男性ゲストの服装も、女性同様に日本ほど厳格なルールはありません。しかし、日本人ゲストとして参列する場合は、ある程度のフォーマルさを意識すると良いでしょう。

一般的にはスーツが無難な選択ですが、気候が暑いため、ネクタイを締めないクールビズスタイルでも問題ないとされています。きれいめな長袖シャツにスラックスを合わせるだけでも十分フォーマルと見なされることもあります。

地方の結婚式では、ポロシャツやTシャツ姿の参加者が見られることもありますが、これは主に近所の人や親しい友人に限られます。

会社関係者や外国人ゲストという立場であれば、周囲に敬意を払い、ジャケットを持参するなど、少しきれいめな服装を心がけることが好印象につながります。

新郎新婦に近い親族の服装

新郎新婦に近い親族の服装

新郎新婦の親族は、一般のゲストとは異なり、よりフォーマルな装いでゲストを迎える立場になります。

親族の女性は、お揃いの色やデザインのアオザイを着用することが多く、式の格式と統一感を高める役割を担います。特に新郎新婦の両親は、この日のためにあつらえた特別な衣装を身にまとうのが一般的です。

男性の親族は、基本的にスーツを着用します。これらの服装は、結婚式が両家にとっての公式な行事であることを示しています。

したがって、一般ゲストとして参加する際は、親族と見間違われるほど格式の高い服装や、親族が着るような特定の色のアオザイは避けるといった配慮が求められる場合もあります。

服装で知っておきたいタブーは?

服装で知っておきたいタブーは?

ベトナムの結婚式には、日本の服装マナーほど厳しいタブーは存在しないものの、お祝いの場にふさわしくないとされる配慮は存在します。

花嫁の色を避ける

前述の通り、アオザイを着用する際に「赤色」は花嫁の特別な色とされているため、ゲストは避けるのが一般的です。ウェディングドレスの場合も同様に、花嫁の色である「白」一色のドレスは避けるのが無難でしょう。

縁起の悪い色やスタイル

全身真っ黒のコーディネートは、お悔やみの場を連想させるため、避けた方が良いとされています。もし黒いドレスやスーツを選ぶ場合は、アクセサリーや小物で明るい色を取り入れる工夫をすると良いでしょう。

また、過度な肌の露出や、Tシャツにジーンズ、短パン、ビーチサンダルのような、あまりにもカジュアルすぎる服装は、立場や会場の格式によっては失礼にあたる可能性があるため注意が必要です。

日本人ゲストが気を付けたい服装

日本人ゲストが気を付けたい服装

日本人ゲストがベトナムの結婚式に参加する際は、「少しフォーマル」を意識することが、失敗しないための鍵となります。現地の習慣に合わせつつも、お祝いの気持ちを服装で表現するバランス感覚が大切です。

男性であれば、暑い時期でもジャケットを持参し、会場の雰囲気に合わせて着脱するのがスマートです。女性の場合は、品のあるワンピースやセットアップなどが良いでしょう。日本の結婚式の二次会に参加するくらいの服装が、ちょうど良い目安と考えられます。

周囲にはラフな服装の参加者もいるかもしれませんが、外国人ゲストとして招待されていることを考慮し、節度ある服装を心がけることで、新郎新婦やその家族に良い印象を与えられます。

ベトナムの結婚式 服装以外の参加マナー

  • ご祝儀の相場と渡し方のマナー
  • 知っておきたいベトナム独自の結婚風習
  • 贈呈品としての金のネックレスの意味
  • ご祝儀以外のプレゼントは必要?
  • まとめ:ベトナムの結婚式で服装に迷わないために

ご祝儀の相場と渡し方のマナー

ご祝儀の相場と渡し方のマナー

ベトナムにも日本と同様にご祝儀の文化がありますが、その相場と渡し方は大きく異なります。最も大きな違いは金額で、ベトナムの物価水準を反映して日本よりもかなり少額です。

ご祝儀の金額は、新郎新婦との関係性によって変わるのが一般的です。以下に目安を示します。

関係性 ご祝儀相場(VND) 日本円換算(目安)
会社の同僚・友人 500,000ドン 約3,000円~4,200円
親しい友人・親族 1,000,000ドン~ 約6,000円~
上司など目上の立場 1,000,000~2,000,000ドン 約6,000円~12,000円

※レートは変動しますので、あくまで目安としてください。都市部では相場が少し上がる傾向にあります。

ご祝儀は、招待状が入っていた封筒をそのまま使ったり、会場の受付に用意されている封筒に入れたりするのが一般的です。封筒には自分の名前を書き、「Chúc mừng hạnh phúc」(お幸せに)などのお祝いのメッセージを添えると喜ばれます。

準備した封筒は、会場の入り口に設置されたご祝儀箱に入れるか、受付係に直接渡します。

知っておきたいベトナム独自の結婚風習

知っておきたいベトナム独自の結婚風習

ベトナムの結婚式は、日本の厳かな雰囲気とは異なり、非常に自由で賑やかなお祭りのような雰囲気が特徴です。参加する前に、いくつか独自の風習を知っておくと、当日驚かずに楽しめるでしょう。

参加者の自由度が高い

招待状に名前のない友人やパートナーを連れて行っても、歓迎されることがほとんどです。また、会場内の席も指定されていない「自由席」のケースが多く、早く来た人から好きな席に座ります。

進行がカジュアル

披露宴が始まっても、堅苦しい挨拶やスピーチが延々と続くことはあまりありません。食事が運ばれてきたら、乾杯を待たずに食べ始めても問題ないとされています。

退出のタイミングは自由

最も特徴的なのが、明確な「お開き」の時間がないことです。食事が終わり、新郎新婦への挨拶を済ませれば、他の人が残っていても自分のタイミングで自由に帰宅して構いません。

カラオケ大会の開催

披露宴の後半になると、有志によるカラオケ大会が始まるのが定番です。プロの歌手さながらに歌い上げる人もいれば、皆で踊り出すこともあり、結婚式は大いに盛り上がります。

贈呈品としての金のネックレスの意味

贈呈品としての金のネックレスの意味

ベトナムの結婚式でよく見られる光景の一つに、新郎新婦の両親や親族が、二人の首に次々と金のネックレスやブレスレットなどをかけていく儀式があります。

これは、ベトナムにおいて金が非常に価値のある資産と見なされていることに由来します。両親から贈られる金製品は、単なるアクセサリーではなく、「二人の新しい生活の元手になるように」という、実用的な意味合いを込めた大切な贈り物です。

この風習は、家族の強い結びつきと、子どもの将来を思う親心を表す象徴的な儀式と言えます。

この儀式は主に親族間で行われるものですので、一般のゲストが金製品を用意する必要は全くありません。

ご祝儀以外のプレゼントは必要?

ご祝儀以外のプレゼントは必要?

基本的に、ベトナムの結婚式ではご祝儀以外のプレゼントを持参する必要はありません。プレゼントを渡すという習慣は一般的ではないため、ご祝儀だけで十分お祝いの気持ちは伝わります。

もし、ご祝儀とは別に何か贈り物をしたいと考える場合は、相手との関係性をよく考慮することが大切です。高価なものやかさばるものは、かえって相手に気を遣わせ、負担をかけてしまう可能性があります。

どうしても何か贈りたいのであれば、日本の小さな民芸品や上質なお菓子など、相手の負担にならないささやかな記念品が良いでしょう。その場合でも、可能であれば事前に相手に意向を伝えておくと、より丁寧な対応となります。

まとめ:ベトナムの結婚式で服装に迷わないために

ベトナムの結婚式に参列する際の服装やマナーに関する要点を、以下にまとめます。

女性の服装は綺麗めのワンピースやドレスが無難

男性の服装はスーツか、きれいめなシャツとスラックスが良い

日本の結婚式ほど服装マナーは厳格ではない

伝統衣装アオザイの着用は歓迎されることが多い

ゲストは花嫁の色である赤や白一色の衣装を避ける

全身真っ黒の服装も避けた方が無難

過度な露出やカジュアルすぎる服装は控える

日本人ゲストは「少しフォーマル」を意識すると良い

ご祝儀の相場は友人なら500,000ドン(約3,000円)程度

ご祝儀は招待状の封筒などに入れて渡す

招待状のない友人を連れて行っても歓迎されることがある

席は自由席のことが多く、食事も堅苦しくない

食事が終われば自分のタイミングで自由に帰って良い

披露宴後半のカラオケ大会は定番の盛り上がり

ご祝儀以外のプレゼントは基本的に不要

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