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インドネシアで英語は通じる?旅行前に知る言語事情と対策

インドネシアで英語は通じる?旅行前に知る言語事情と対策

インドネシアへの旅行や出張を計画している多くの方が、「現地で英語はどのくらい通じるのだろうか」という疑問をお持ちではないでしょうか。東南アジアの人気観光地として知られていますが、インドネシアの公用語はインドネシア語であり、英語が常に使えるわけではありません。

この記事では、インドネシアで英語は通じるのかという疑問に答えるため、現地のリアルな言語事情を解説します。英語が聞き取れないと感じる理由や、背景にあるインドネシアの英語教育の状況にも触れながら、あなたが現地で円滑なコミュニケーションを図るためのヒントをお届けします。

記事のポイント

  • インドネシアの基本的な言語事情
  • 英語が通じる場所と通じない場所の違い
  • 英語が通じにくい理由と文化的背景
  • 現地で円滑に意思疎通するためのコツ

実際のところインドネシアで英語は通じるのか

  • インドネシアの公用語はインドネシア語です
  • バリ島やジャカルタなど都市部では使える
  • 地方やローカルな店では通じないことも
  • 独特の訛りで英語が聞き取れない場合も
  • インドネシアの英語教育レベルはどのくらい?

インドネシアの公用語はインドネシア語です

インドネシアの公用語はインドネシア語です

インドネシアの公用語は、インドネシア語(バハサ・インドネシア)です。約17,000もの島々と300以上の民族で構成される多民族国家において、インドネシア語は人々をつなぐ共通語としての役割を担っています。

興味深いことに、国内で最も話者数が多いジャワ語ではなく、マレー語を基にしたインドネシア語が公用語として採用されました。これには、特定の民族に優位性を与えず、国家としての統一性を保つという歴史的な背景があります。

そのため、国民は家庭や地域で独自の言語(ジャワ語、スンダ語など)を話し、学校教育や公的な場面ではインドネシア語を使うという、多言語を使い分ける生活が一般的です。

旅行者やビジネスで訪れる際は、この言語背景を理解しておくことが、現地の人々とのコミュニケーションの第一歩となります。

バリ島やジャカルタなど都市部では使える

バリ島やジャカルタなど都市部では使える

インドネシア全土で英語が通じるわけではありませんが、多くの外国人が訪れる場所に限れば、英語でのコミュニケーションは十分に可能です。例えば、世界的な観光地であるバリ島や、首都ジャカルタといった都市部がこれに該当します。

これらの地域にある空港、ホテル、有名レストラン、観光案内所などでは、スタッフが英語対応に慣れています。

特に、観光客を相手にする機会の多い人々は、流暢な英語を話すことも珍しくありません。ビジネスでジャカルタを訪れる場合も、企業や商業施設では英語が通じることがほとんどです。

したがって、主な滞在先がこれらの都市部や観光地に限定されるのであれば、英語だけでも大きな不便を感じることは少ないと考えられます。

地方やローカルな店では通じないことも

地方やローカルな店では通じないことも

前述の通り、都市部では英語が比較的通じますが、一歩地方へ足を踏み入れると状況は大きく変わります。

都市部を離れた田舎や、観光地化されていない地域のローカルな食堂、個人商店などでは、英語がほとんど、あるいは全く通じないと思っておくのが賢明です。これは、日常生活で英語を使う機会がない人々が大多数であるためです。

また、世代による英語力の差も顕著で、若い世代ほどグローバルな情報に触れる機会が多く英語に堪能な傾向がありますが、年配の方々はインドネシア語や各地域の言語のみを話すことが一般的です。

このように、インドネシアにおける英語の通用度は、訪れる地域や接する人々の生活環境によって大きく異なる点を念頭に置いておく必要があります。

独特の訛りで英語が聞き取れない場合も

インドネシア人が話す英語が、必ずしもネイティブスピーカーの発音と同じではないため、聞き取りに苦労する場面があるかもしれません。

これは、インドネシア語の音韻体系が英語の発音に影響を与えるために起こります。例えば、インドネシア語は基本的にアルファベットをローマ字読みに近い形で発音するため、英語を話す際にもその癖が出ることがあります。

また、特有のイントネーションやリズムがあり、慣れないうちは何を言っているのか理解しにくいと感じるかもしれません。

ただ、これはどちらの英語が正しいという問題ではありません。相手が一生懸命伝えようとしてくれていることを理解し、こちらもゆっくり、はっきりとした簡単な単語で話すように心がければ、意思の疎通は図りやすくなります。

お互いの訛りを理解しようと努める姿勢が大切です。

インドネシアの英語教育レベルはどのくらい?

インドネシアの英語教育レベルはどのくらい?

インドネシアの英語力は、国際的な指標で見るとどの程度の水準なのでしょうか。スイスの教育機関EFが発表した2023年の英語能力指数ランキングでは、インドネシアは113の国と地域中79位で、「低い英語能力」のグループに分類されました。

ちなみに、日本の順位は87位であり、インドネシアの方がわずかに高い位置にあります。

一方で、インドネシアの英語教育は、日本の読み書き中心の学習とは異なり、文法の間違いを恐れずにまず話してみるというスピーキングを重視する傾向が見られます。これが、TOEFLのスコアに反映されていると考えられます。

テスト種類インドネシア日本データ年次・出典
TOEIC Total507点561点2023年・ETS
TOEFL iBT Total85点73点2023年・ETS
スコアは平均点

TOEICのスコアは日本の方が高いですが、これはビジネス英語の運用能力や受験者層の違いを反映している可能性があります。

対照的に、大学留学などで求められるTOEFLのスコアはインドネシアの方が高く、特に海外進学を視野に入れる層の英語力は相当なレベルにあることがうかがえます。

インドネシアで英語が通じる人と通じない理由

  • 英語力は教育レベルや世代によって異なる
  • インドネシア語と英語は似ている部分もある
  • 翻訳アプリやジェスチャーも活用しよう
  • 覚えておくと便利な簡単なインドネシア語
  • コミュニケーションで注意したい文化の違い

英語力は教育レベルや世代によって異なる

英語力は教育レベルや世代によって異なる

インドネシア国内における英語力には、大きな格差が存在します。この背景には、教育環境と世代の違いが深く関わっています。

都市部の富裕層やエリート層の子どもたちは、幼少期からインターナショナルスクールや質の高い私立学校に通い、英語を日常的に使う環境で育ちます。彼らはネイティブに近いレベルで英語を使いこなし、グローバルな舞台で活躍する人材となります。

一方、地方の公立学校では英語教育の質や時間が限られており、英語に触れる機会自体が少ないのが現状です。また、インターネットなどの情報インフラが整っていない地域では、独学で英語を学ぶことも容易ではありません。

このように、生まれた地域や家庭環境によって受けられる教育の質が大きく異なるため、一括りに「インドネシア人の英語力」を語ることは難しく、「話せる人は非常に流暢だが、話せない人は全く話せない」という二極化が進んでいるのが実情です。

インドネシア語と英語は似ている部分もある

インドネシア語と英語は全く異なる言語ですが、学習者にとって嬉しい共通点もいくつか存在します。最も大きな共通点は、基本的な文章の語順です。

インドネシア語は、英語と同じく「主語(S) - 動詞(V) - 目的語(O)」の順番で文章が構成されます。例えば、「私はパンを食べます」は、英語で "I eat bread."、インドネシア語で "Saya makan roti." となり、単語を入れ替えれば同じ構造になることが分かります。

また、インドネシア語には英語からの借用語が数多く取り入れられています。特に、ビジネスやテクノロジーに関する単語は、英語と非常によく似ているため、意味を推測しやすいでしょう。

もちろん、形容詞が名詞の後ろに来る(例:mobil baru / 車 新しい)など、異なる点も多くあります。しかし、語順の基本が似ていることは、コミュニケーションを図る上で大きな助けになります。

翻訳アプリやジェスチャーも活用しよう

翻訳アプリやジェスチャーも活用しよう

言葉の壁に直面した際には、現代のテクノロジーや原始的なコミュニケーション手段が大きな助けとなります。

スマートフォンの翻訳アプリは、その代表的なツールです。音声入力やカメラを使った翻訳機能を活用すれば、簡単な会話やメニューの解読ができます。

ただし、翻訳アプリは万能ではなく、文脈を誤って解釈したり、不自然な訳になったりする可能性もあります。そのため、複雑な内容ではなく、短くシンプルなフレーズに限定して使用するのがコツです。

また、言葉が全く通じない場面では、身振り手振り、つまりジェスチャーが非常に有効な手段となります。指をさしたり、数字を手で示したり、絵を描いたりすることで、意外なほど意思が伝わるものです。

大切なのは、諦めずに何とかして伝えようとする姿勢であり、笑顔を忘れずに行うことで、相手も協力的に応じてくれるでしょう。

覚えておくと便利な簡単なインドネシア語

覚えておくと便利な簡単なインドネシア語

現地の人々とより深く交流したいと考えるなら、簡単なインドネシア語のフレーズをいくつか覚えていくことを強くお勧めします。片言でも現地の言葉で話しかけることで、相手に敬意と親しみが伝わり、心の距離をぐっと縮めることができます。

基本的な挨拶

  • ありがとう:Terima kasih (トゥリマ カスィ)
  • おはようございます:Selamat pagi (スラマッ パギ)
  • こんにちは:Selamat siang (スラマッ シアン)
  • ごめんなさい:Maaf (マアフ)

よく使うフレーズ

  • これはいくらですか?:Berapa harganya? (ブラパ ハルガニャ?)
  • 美味しい:Enak (エナッ)
  • はい / いいえ:Ya (ヤ) / Tidak (ティダッ)

これらの言葉を使うだけで、現地の人の表情が和らぎ、より親切に対応してくれることがよくあります。言語は、単なるコミュニケーションツールではなく、文化を理解し、人々の心をつなぐ架け橋となるのです。

コミュニケーションで注意したい文化の違い

コミュニケーションで注意したい文化の違い

インドネシアで現地の人々と円滑なコミュニケーションを図るためには、言語だけでなく、文化的な背景や習慣を理解し、尊重する姿勢が不可欠です。知らず知らずのうちに相手を不快にさせてしまうことを避けるため、いくつかの点を心に留めておきましょう。

一つ目は、手の使い方です。インドネシアはイスラム教徒が多数を占める国であり、イスラム文化では左手は「不浄の手」とされています。そのため、物の受け渡しや握手をする際は、必ず右手を使うようにしてください。

二つ目は、時間にルーズな文化です。「Jam Karet(ゴムの時間)」という言葉があるように、約束の時間が伸び縮みすることに寛容な国民性があります。待ち合わせに相手が遅れてきても、怒らずに大らかな気持ちで待つことが大切です。

他にも、人前で大声を出したり、人の頭に触れたりすることは失礼にあたります。これらの文化的な違いをリスペクトすることが、良好な関係を築くための鍵となります。

まとめ:結局インドネシアで英語は通じる?

この記事のポイントをまとめます。

インドネシアの公用語はインドネシア語

英語は第二言語であり、公用語ではない

観光地や都市部では英語が比較的通じる

ホテル、空港、主要なレストランでは英語対応が基本

地方や田舎では英語がほとんど通じない

英語力は地域、世代、教育レベルで差が大きい

富裕層や若い世代には英語が堪能な人が多い

インドネシア特有の訛りがあり、英語が聞き取れないこともある

英語教育では読み書きよりスピーキングが重視される傾向

EF英語能力指数では日本より少し順位が上

留学を目指す学生層のTOEFLスコアは高い

インドネシア語の基本的な語順は英語と似ている

「ありがとう」など簡単なインドネシア語を覚えると喜ばれる

翻訳アプリやジェスチャーも有効なコミュニケーション手段

物の受け渡しは右手を使うなど文化的な配慮を忘れない

時間に寛容な国民性も理解しておくことが大切

英語が通じるか否かは場所と相手によると心得ておく

 

 

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